大村崑さん (撮影/MIKIKO)
大村崑さん (撮影/MIKIKO)
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 オロナミンCのCM出演で知られる喜劇役者の大村崑さん。58歳で大腸がんを経験してから健康への意識が変わったと話す。3年前からは筋トレもはじめ、ますます「元気ハツラツ」に。現在発売中の『手術数でわかるいい病院2021』(朝日新聞出版)で、元気を維持する秘訣や、喜劇役者をめざしたきっかけまで、話を聞いた。

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■がんがわかるまでは だましだまし生きていた

「うまれつき弱視で、小学生のころに難聴に。19歳で結核になって片肺とったでしょ。全く元気ハツラツじゃなかったの」

 健康的なイメージが強いが、多くの病気と付き合ってきた。

「58歳でがん検診を受けるまで、自分のからだをだましだまし生きてたのよ。片肺がないから息が上がるし、常に顔色が悪かったからポケットには頬紅を入れていました」

 検診の結果を聞いたのは浅草の焼き肉屋。大腸がんだと知らされ、「目の前の肉がアルミみたいに見えたわ」と振り返る。早期の発見で無事手術は成功。それから、健康を意識する生活が始まったという。

「今では医者大好き、病院大好き、薬大好き。検診は欠かさないし、なにかあったら必ず2人の医師に確認しています。もし2人の意見が違ったら納得するほうを選びますよ」

 いい医師、いい病院と出会うにはどうしたらいいのか。

「まわりの人にいい先生がいないか聞いて、実際に会ってみることだね。大事なのは、目を見て話してくれる先生かどうか。白内障の手術をしたときに、看護師さんがずっと肩をさすってくれていました。医師と看護師が患者を安心させよう、ってしてくれる病院がいいよね」

 御年89だが、「大腸がんをやったときよりも元気! 自信をもって“元気ハツラツ”って言えます」と言う。

「86歳から女房と一緒にジムに通って鍛えているんです。おなかはへこむし筋肉はつくし、ご飯もおいしくなった。からだを動かすって気持ちいいね。おいしいもの食べて足伸ばしてこたつ入ってたらあかんな」

 そしてこう続ける。

「生きていると、気づいたら食べること、寝ること、風呂入ることくらいしかないでしょ。そこにプラス何かできるのは喜びになる。筋トレをしていると、苦しいでしょ?大変でしょ?って言われるけど、やってみないとわからない。今は本屋さんなんかでも情報がいっぱいあるしね」

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「自分で治すという気持ちがないとあかんね」