


「自分が選ぶと似たような本になりがちで新鮮味がない」といった声に応えてくれるのが、書店の選書配本サービスだ。コロナ禍のおこもりで、未知の知との素敵な出合いがあるかも?
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「絵本は読むときの気持ちによって心に響く絵や言葉が違ってくるし、自分がたどってきた経験によって読み方も変わってきます。絵本は赤ちゃんから大人までみんなが楽しめるものですから」
絵本専門店「目白のえほんや にこにこ書店」(東京都新宿区)店主の岩田亜紀さんは、客とのコミュニケーションを第一に、子や孫へのプレゼントや、自分で読む絵本選びの手伝いをしている。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、来店できない人にも利用できるように店のウェブサイトに選書サービスを掲げた。月や季節ごとに希望の冊数を送るコースを設けているが、1回限り、1冊だけでも対応している。
「電話で約15分、好みやご希望などをヒアリングして選書します。お子さんやお孫さんへのプレゼントが多いのですが、『1冊は自分用に』という方もいらっしゃいます」
メールでも対応しており、商品代金と送料のみで選書代は発生しない。
岩田さんは保育士として働いたり、図書館の児童書コーナーで絵本をすすめたりした経験を元に、絵本を選んでいく。
「店に約千冊の絵本をそろえていますが、取り寄せもします。いつも、お客さまと一緒に考えることを意識しています」
岩田さんは、子どもだけでなくシニア世代にも絵本を手にとってほしいと常々思っている。
「きれいな絵は見ているだけで癒やされますし、文章はぜひ声に出してみてほしいんです。絵本の言葉は短い分、研ぎ澄まされています。きっと心に響くはずです」
本誌読者向けに絵本を選んでもらったので参考にしてほしい(下記参照)。
「双子のライオン堂」(東京都港区)は、“選書専門”をうたった個人書店だ。店を訪れると、本棚の脇に作家・辻原登さん、俳人・長谷川櫂さん、思想家・東浩紀さんなどの名前が記され、その人が選書した本が並ぶ。