作家・林真理子さん原作（『最高のオバハン』シリーズ）のドラマ「最高のオバハン 中島ハルコ」（フジテレビ系）に出演する松本まりかさん。林さんとの対談は、ドラマの話で大盛り上がり。
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林：いま放送中の連ドラ「最高のオバハン 中島ハルコ」拝見してますけど、おもしろいですね。松本さん、「いづみ」役にピッタリじゃないですか。けなげでカワイくて、ちょっとドジというキャラクターで。
松本：ほんとですか？ すごくうれしいです。
林：「ハルコ」（大地真央）が強烈すぎるから、なんとも言えずカワイイですよ。もちろんハルコは素敵だなと思うけど、大多数の女の人を体現してるのはいづみだから、たぶん皆さん、いづみに感情移入して、「こんな強烈な人が近くにいたら大変だ。でも、引き寄せられていくのがわかる」みたいに思うんじゃないですかね。
松本：大地さんは太陽のように光り輝いて、私は日陰にいて地味という対比ですよね。
林：いづみのけなげな感じって、私は松本さんの“地”に近いんじゃないかと思いますよ。
松本：私もこっち（いづみ）側だと思います。きれいな女の人の役とかコワい人の役をやることが多かったんですけど、私はいづみに共通する部分を持っていると思うので、プロデューサーさんはよく私のその部分を見抜いてくださったなと思って。
林：これで女の人のファンが増えるんじゃないですか。
松本：そうなったらうれしいですね。視聴者の方と感覚があまりズレないように心がけて、ドラマの中で唯一まともな役とも言えるいづみを演じたいと思っています。
林：大地さんって、あんなにきれいなのに、おもしろがってCMでもいろんなことやるじゃないですか。「そこに愛はあるんか？」（アイフル）とか。CMで培ったパワーが、ハルコによって全開という感じがする。
松本：ハルコさんが言ってる言葉って、ほんとに刺さりますよね。
林：刺さる。原作はあそこまで書いてないんだけど、西荻（弓絵）さんの脚本がいいんでしょうね。うまいなと思うのは、不倫してる女の人にはカツ入れるけど、そうかといって奥さんを見放さない。「あんな洒落っ気がない奥さんだから浮気されるのよね」とは言わない。視聴者を救う視点もありますよね。
ジェーン・スー
西崎彩智
ゲッターズ飯田
