うつ病を克服し、偏差値29から東大に合格した杉山奈津子さんも、今や小学生の男の子の母。日々子育てに奮闘する中で見えてきた“なっちゃん流教育論”をお届けします。
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【写真】ゆたぼん不登校問題に持論を語り称賛を集めたのはこの人
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小学校へ行かない姿勢を貫いていた「少年革命家」を名乗るYouTuberのゆたぼんが、中学校入学となるこの4月、「中学生になっても学校へ行かない」と宣言しました。
それを受けて実業家の「ひろゆき」こと西村博之氏とゆたぼんの父親がツイッター上で議論を繰り広げ、波紋は大きく広がり、幾人もの人が「ゆたぼん」について言及しました。
私は、学校へ行く行かないに関しては、今の時代、いいか悪いか白黒つけることではないと思っています。
なかなか学校へ行けない子のなかには、学校へ行かなくても堂々としているゆたぼんの姿に、救われる人もいるのではないでしょうか。
■私も、どちらかというと学校に行かない子だった
私もどちらかと言うと、学校へ行くのが嫌で、休んだり保健室にいたりしていた生徒だったので、立場としては、ゆたぼんに近いでしょう。
それでは、私がゆたぼんを支持しているのかというと、それはまた別の話になってきます。
多くの人が、「学校へ行く行かないの是非」ではなく、「ゆたぼんというYouTuber」に対して目を向けてしまっていないでしょうか。
さまざまな人のネット上の意見を読むと、この点が混同されがちだと感じます。一般的な不登校うんぬんの話とゆたぼんに関することは切り離して議論すべきことかと思います。
彼が、もし不登校と真摯に向き合い問題提起しているのなら、それはとても素晴らしいことだと思います。