研ナオコさん (c)朝日新聞社
研ナオコさん (c)朝日新聞社
この記事の写真をすべて見る
YouTubeで公開された研ナオコさんのメイク動画から。ギャップがすごすぎます (本人のYouTubeより)
YouTubeで公開された研ナオコさんのメイク動画から。ギャップがすごすぎます (本人のYouTubeより)

 タレントの研ナオコさん(67)が2月に自身のYouTubeチャンネルで公開したメイク動画が大きな話題を呼んだ。完全なるすっぴんからゴージャスフェイスに変身する過程に、「ギャップがすごい」「美意識が素晴らしい」など称賛のコメントが相次ぎ、再生数は400万回を超えた。

【研さんのすっぴんとゴージャスフェイスに変身した写真はこちら】

 そんな大反響も、研さんはこう一笑に付す。

「私のメイクは濃すぎて参考にならないわよ。かわいい子がおばけメイクをするとおばけになる。おばけがやるからちょうどいいの」

 メイクの完成度や素肌の美しさに感動の声も多いが、実はご本人、極度の面倒くさがりだという。

「保湿は、気が向いたらね。お風呂あがったら化粧水パシャパシャして終わり。パックなんて、やだやだ(笑)。コスメはけっこうドンキで買うの。安いし、いろいろ売ってて楽しいのよ」

 17歳で芸能界に入って以来、「自分のことは自分で」という事務所の社長の方針の下、基本的にメイクは自分でしてきた。衣装もアイロンをかけ、破れたら縫った。

「今も、トランクなんか自分でひきずってますよ。スタッフの荷物はもっと重そうだから、持つよって言うんだけど断られちゃう」

 メイク以外にも、「初のウーバーイーツで大騒ぎ!」「旦那の髪を切りました!!」など、50本弱の動画を公開している。まるでユーチューバーだが、実態は、「マネジャーや旦那が勝手に動画を撮り、息子が編集し、いつのまにかアップされている」のだとか。

「メイク動画のひどいサムネイル画像を選んだのも息子。悪意を感じますね(笑)。みんな私をおもちゃにして遊んでるんだから」

 初めて公開した動画は、研さんが自作のコスチュームでアマビエに扮するというもの。実は、志村けんさんがコロナで入院したことを受けて作ったものだ。

「報道が出た翌日、息子が『母ちゃんアマビエになってみなよ』って。けんちゃん、携帯で見て笑ってくれるかなーって軽い気持ちであげたんです」

 だが、公開された翌日、志村さんは亡くなった。

著者プロフィールを見る
大谷百合絵

大谷百合絵

1995年、東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。朝日新聞水戸総局で記者のキャリアをスタートした後、「週刊朝日」や「AERA dot.」編集部へ。“雑食系”記者として、身のまわりの「なぜ?」を追いかける。AERA dot.ポッドキャストのMC担当。

大谷百合絵の記事一覧はこちら
次のページ