林:じゃあ、たまにご実家に帰ってくると……。

壇蜜:もうお祭りです。ワンちゃんって、いつか帰ってくることがわかってるから、待ってるんですよね。

林:うちの夫はペットロスで、「もう二度と飼わない」と言ってるけど、私、この映画を見たらまたワンコ飼いたくなっちゃった。

壇蜜:ペットロスになって「二度と飼わない」というお気持ちはわかりますけど、いつか出会える可能性を頭から拒否したら、すごくつらいです。

林:そうですよね。私もワンコが死んでからペットショップを覗いたりするけど、そういう出会い方じゃなくて、どこかに落ちてたりとか……。

壇蜜:でも、いまはそれちょっと難しいですよね。

林:昔はよく落ちてましたけどね。だから保護犬を探しに行こうかなと思うけど夫が大反対です。

壇蜜:保護犬はいろんな事情があるんでしょうから、いろいろな出会いがあると思います。

林:そうですよね。この映画、時代としては旧ソ連時代の話で、飛行機なんかも昔のプロペラ機ですよね。あのころの客室乗務員の制服って可愛いですね。今のよりずっと可愛い。

壇蜜:進化するにつれて可愛くなくなっちゃいましたね。こんなこと言うといろいろと言われる時代ですが、やっぱり“女”を出したほうが可愛いんですよ。

林:壇蜜さんは昔の客室乗務員の制服、似合いそうな気がする。役でやったことあります?

壇蜜:ないですね。夜に強要されたことはありますけど。

林:あ、そっちか(笑)。

(構成/本誌・松岡かすみ 編集協力/一木俊雄)

壇蜜(だんみつ)/1980年、秋田県生まれ。昭和女子大学卒業後、日本舞踊師範、調理師など数々の資格を取得。さまざまな職種を経験した後、2010年にグラビアアイドルとしてデビュー。以後、テレビや映画などで幅広く活躍する。著書に『壇蜜日記』『結婚してみることにした。』など多数。ロシア版の忠犬ハチ公をテーマにした日ロ共同製作映画「ハチとパルマの物語」(5月28日から全国の映画館で公開)に出演。

>>【そのうち「恋もできない」状況に? 壇蜜が語るコロナ禍とジェンダー】へ続く

週刊朝日  2021年6月4日号より抜粋

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