【学校の先生からの連絡帳より】
・何かを伝えたい時に「あ“ぁ~」と可愛くない声を出していたゆうちゃん(笑)
「もっと優しく【トントン、せんせ~】って言ってよ」と言いながら右手を伸ばしているうちに、教員が「トントン、せんせ~」と言うと、右手をすっと上げてトントンポーズで応じてくれることが増えてきました。
・体育ではボッチャを行いました。今日もやる気満タン! 「やってやるわよ!」と言わんばかりの表情で入場し、傾斜をかけたテーブルにボールを置いて投球! みごと3回中2回得点し、得点したことがわかったのかニヤリ。得点できなかった時は渋い顔で活動していました。
【デイサービスの連絡帳より】
・YouTubeで「ブンバボーン」と「しゃぼん玉」の歌を流すと声を出して大喜び! しゃぼん玉は(曲に合わせて声を出して)歌っていました。
・ゆうちゃんが最後の一口まで大きく口を開けておやつを食べる姿は、いつ見ても気持ちが良いですね! 今日は友達が聴いていた「どんな色が好き?」という歌に「この曲好きかも!」と感じたようでニコニコでした。
■言葉を話せなくても伝わる
言葉を話せなくても、声や表情で気持ちは充分伝わります。たくさんの方に可愛がってもらい、楽しいエピソードが書かれた連絡帳を見るたびに、家族は「今日も元気でいてくれて良かった」と安心するのです。
数年前、神奈川県内の障害者施設でとても痛ましい事件が起きました。被告の男性は、被害者が会話ができるかを確認してから犯行に及んだとのこと。
私はこのニュースが大々的に流れた初公判の日に、『可愛い子』というタイトルでブログを更新しました。
■面白くかわいく表現してくれる
『レスパイト入院のお迎えの日。病棟に行くと初対面のドクターがニコニコしながらこちらに来た。
「ほんとに面白くて可愛い子ですね。診察しようとしてDVDを横に動かしたらウーッと怒るし、腕を診るために伸ばしたら、くすぐったかったのかキャキャッと声を出して笑ってくれたり…」
ドクターが言う【面白い】は感情表現のことのようだ。ゆうは喜怒哀楽がものすごいので(笑)初対面でも彼女の性格を理解して頂けて良かった。ゆうは話せるか話せないかなら、確実に話せない。でもこの子は話せなくても、こんなに面白く可愛く自分を表現してくれるのだ』