数々のキャラクターを生み出した藤子不二雄(A)さん
数々のキャラクターを生み出した藤子不二雄(A)さん

 私にとって先生は神様のような存在。お会いしてみたいが、恐れ多くて足を踏み出せない。そんなとき、奇跡が起こったんです。先生が岐阜県の大垣女子短大で年1回、公開講座を行っていると聞き、2002年に意を決して受講しました。そこにはファンの仲間もいて、ひょんなことから打ち上げに参加できることになったんです。庶民的な居酒屋に先生含め、たった6人だけの席。あまりの緊張で固まってしまった私のあいさつに先生は「初めまして? え、そうだったの?」と気さくに笑いかけてくれました。その人柄にもたまらなく魅了されました。

 11年には京都国際マンガミュージアムであった先生のトークショーに代表質問者として登壇できました。退場するとき、先生が「ここまで読み込んでくれているとうれしいね」とお客さんに話しているのが聞こえてきて、足が震えるほど感動したのを覚えています。先生の作品は読者の日常を奇想天外なワンダーランドのように彩ってくれます。これからもずっと先生の作品を読み続けます。

週刊朝日 2022年12月16日号より
週刊朝日 2022年12月16日号より

週刊朝日  2022年12月16日号

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