2人の出会いは60年代後半の京都。スターたちが公演したナイトクラブ「ベラミ」でのステージを、昨日のことのように振り返った。

「もちろんレコードを聴いたことはありましたが、実際の演奏を見て度肝を抜かれました。天才を超えてまさに“神様”だと感動したものです」

 80歳を過ぎても精力的に音楽活動を続けていた神様に、突然ふりかかった悲劇。

「コロナ禍の影響もあって、昨年2月23日が最後のコンサートになってしまいました。今年2月に誤嚥性(ごえんせい)肺炎で入院し、最近は退院の話が出るほど回復していましたが、18日朝に容体が急変して、そのまま帰らぬ人となってしまいました」

 寺内さんは気難しい人柄だとされたが、「人前では強烈なキャラクターを打ち出し、実際に音楽のことになると非常に厳しいところがありましたが、身内に対しては優しい人でした」と岩堀さん。「頼られると、『こうしたらいいよ。こんなアイデアはどうだろう』と親身になるハートの熱い人でしたね」

 今後も「ブルージーンズ」は、メンバーたちが“寺内スピリッツ”を引き継いで活動を続けるという。神様の築き上げたエレキ音楽は、永遠に不滅だ。(中将タカノリ)

週刊朝日  2021年7月9日号

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