宮澤:はい。「日本の歴史」という三谷さんオリジナルのミュージカルの再演なんです。(7月6~18日新国立劇場中劇場 23~30日梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ)

林:三谷作品の中でも人気の高いお芝居ですよね。私、残念ながら初演(2018年)は見てないんですけど、宮澤さんは初演にも出てらっしゃるんですよね。でも、演じるほうはすごく大変そうなお芝居みたいですね。次から次へと。

宮澤:そうなんです。1700年にわたる日本の歴史と、アメリカ人家族の3代にわたる物語を、7人が手分けしてかわるがわる役を替えてやっていくので、もう休むヒマがないというか。

林:私、もうチケット買いましたよ。だから楽しみ。

宮澤:わっ、うれしいです。

林:でも、エマさん宛てに何か差し入れを持っていこうと思っていたら、コロナで差し入れとかお花、ダメなんですよね。

宮澤:そうなんです。楽しみがなくなっちゃったと言うと不謹慎ですけど、初演のときは今回と同じ中井貴一さん、香取慎吾さんなどがお出になってたので、「これでもか」というぐらいたくさん差し入れをいただいて、本番中に太っていくという不思議な現象があったんですが、今回はこういう世情なので、状況が違いますね。

林:エマさん、三谷さんのお芝居は多いんでしたっけ。

宮澤:ここ3年ほど出演させていただくことが多くなりました。三谷さん監督の「記憶にございません!」(19年)という中井貴一さん主演の映画が最初で、そのあとがこの「日本の歴史」の初演で、次に「誰かが、見ている」という香取慎吾さん主演のAmazonプライム・ビデオ配信のドラマに出させていただいて、その次が「日本の歴史」の再演、そして今度の大河ドラマ(「鎌倉殿の13人」)につながるという感じですね。

林:そうそう、来年、三谷さんの大河ドラマにお出になるんですよね。「大河」ではどんな役をなさるんですか。

宮澤:鎌倉幕府ができるまでの過程を、北条家をメインに描いていくんですけど、私は北条政子の妹で、後に阿波局となる役です。三谷さんからは「夫も息子も殺されて、悲しい運命を背負っている女性だけど、明るく強く生き抜く女性として演じてほしい」と言われているので、どうやってこのキャラクターを演じようかと、今まさに悩んでいるところです。一筋縄ではいかないキャラクターをいただいてしまいました。

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