もとゆき:わかりました。でも、そうすると、具体的なブロックがイメージできません。
今道:そうですよね。そこで大事になるのが、[1]の「問題文の整理・理解」の作業です。問題で聞かれていることを整理すれば、何を書くべきか、ブロックが見えてきます。実は、小論文やエントリーシートなどは、基本的に聞かれた順番に書いていけばいいんです。先ほど挙げた例題では、何を聞いていますか?
もとゆき:「あなたが主体的に物事に取り組んだ事例」「それを今後の仕事にどのように活かせるか」の2つのことを聞いてますよね。
今道:そうですね。ですから、答案の大まかな流れとしては、こうなります。
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【答案を構成する2つのブロック】
◎私が主体的に物事に取り組んだこととして、こういう経験がある……
◎この経験は、今後の仕事にこのように活かすことができる……
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■下書きは箇条書きで書き出す
もとゆき:[3]の「材料集め」は何をするんですか?
今道:[3]では、各ブロックの中に何を書いたら良いか、材料を集めます。「下書き作り」です。ここでは、聞かれている、
「あなたが主体的に物事に取り組んだ事例」
「それを今後の仕事にどのように活かせるか」
という2つについて、書く材料を集めます。
もとゆき:とりあえず、こんな感じかなと思うんですけど……。
●「あなたが主体的に物事に取り組んだ事例」……ゼミの幹事をやった
●「それを今後の仕事にどのように活かせるか」……会社でも積極的な姿勢で仕事ができる
今道:なるほど。中身をもっと具体化し、書く材料を増やしていきましょう。ゼミの幹事って、具体的に何をやったんですか?
もとゆき:大したことではないんですけど、とりあえずメンバーの気心が知れた方が、運営がうまくいくかなと思って食事会を開いたとか、あとは発表がスムーズに進むようにしたとか。
今道:それを書き込むと、こんな風になりますね。下書きは、箇条書きで書き出します。