水野美紀さん
水野美紀さん
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イラスト:唐橋充
イラスト:唐橋充

 42歳での電撃結婚。そして伝説の高齢出産から3年。母として、女優として、ますますパワーアップした水野美紀さんの連載「子育て女優の繁忙記『続・余力ゼロで生きてます』」。今回は、初めて出演した朝の情報番組で、豪雨の状況を伝える水卜麻美アナウンサーやスタッフの姿勢に感じた「プロの仕事」について。

【帰宅した水野さんに唐橋さんがしたこととは…衝撃(?)のイラストはこちら】

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 豪雨の被害状況を警戒しながら、瞬時に構成を組み替えて対応するプロのチームワークに痺れた朝。先週の金曜日の話。

 番宣を兼ねて、「ZIP!」のマンスリーゲストに出演させていただくことになった。

 とても急な話だったので、すぐに番組スタッフとオンラインの打ち合わせを行い、「プレゼンZIP!」で紹介する物(ゲストが自分の好きな物を番組内で2分くらいで紹介する)の候補、ロケVTRで紹介する内容(ゲストは一回だけロケに出て、気になるものを取材する)の候補出しをしたら、もう4日後には1回目の収録。

 取り急ぎ、差し迫る初回の「プレゼンZIP!」で紹介するものだけを決めて、残りは後日ということで切り上げた。

 絵本やらいくつか候補を出し、権利などの確認に時間がかかるものは後半に回し、初回は「ヨーグルト」を紹介することで固まった。

 前日に構成台本とコーナー台本がデータで送られてきて、さらに夜遅い時間に修正の加わったものが送られてくる。

 情報番組だから直前までアップデートが必要になるのだろう。きっと作業している人はほぼ寝ずにスタジオ入りするのだろう。曜日でチーム分けされているとはいえ大変だ。水卜さんはどのタイミングで毎朝(というか夜中)、構成台本に目を通して準備をしているのだろうか。

 さて、気になる私の入り時間は4時。

 てことは2時半に起きてお弁当を仕込んで3時過ぎに出発だ。5時にはスタンバイを終えて打ち合わせをして、5時50分スタート。

 早朝の情報番組にフルで出演することなどないので、分からないことだらけで不安しかなかったが、出演を決意したのには「裏側を見てみたい!」という好奇心もあったから。

 特にアナウンサーという職業は、オンエアを見ただけでは、その難しさや大変さが分かりにくい。

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いよいよ本番当日…