「萩野は16年10月にmiwaと知り合い、紆余曲折を経て真剣交際を続け、19年に”でき婚”をしました。その後、萩野は復帰し、miwaは同年末に第一子を出産しています。結婚前は迷いがいろいろとあったようですが、家族への愛を発奮材料に頑張っているようです」(関係者)

 長年取材してきたテレビ関係者は「ある変化」を口にする。

「リオデジャネイロ五輪まではがむしゃらに目標に向かって突き進んでいたが、その後は燃え尽きた感じがして表情も迷いが感じられました。一度水泳から離れたことで心の整理がついたのでしょう。復帰してからはすっきりした表情になったように感じます。納得のいくタイムは出ていないですし、全盛期に比べると物足りなさを感じますが、萩野本人はメダルやタイムより、自分の納得いく終わり方を探しているようにも感じます。東京五輪は競技人生のターニングポイントになると思います」

 26歳という年齢を聞くとまだまだ若く感じるが、16歳で日本代表入りして国際大会で泳ぎ続けた萩野は、常人には耐えがたい大きな重圧を背負って戦ってきた。昨年に予定通り、東京五輪が開催されていたら日本代表に選ばれていなかっただろう。どん底からはい上がった天才スイマーはどのような泳ぎを見せるだろうか。(梅宮昌宗)