ジュルジェヴィッチは現在非公開にしている自身のインスタグラムで「自分の過ちを認識し、試合後すぐにタイチームの全員に謝罪しました」、「誰かを侮辱する意図はまったくなく、ただ“タイチームのようなディフェンスをしよう”というメッセージをチームメイトに伝えたかっただけ」と投稿した。
スポーツ紙記者はこう苦言を呈する。
「本人が差別するつもりがなくても、相手が差別と感じるような発言や文言は差別行為です。五輪憲章で『人種、宗教、政治、性別、その他に基く、国もしくは個人に対する差別は、いかなるかたちの差別であっても、オリンピック・ムーブメントへの帰属とは相入れないものである』と定められています。百田氏はどういう意図でつぶやかれたかわかりませんが、誰が読んでも外見に対し、憶測を呼ぶ文章です。ショックなのは百田さんのツイートに同調する意見が多いことです。見るに耐えない書き込みも見られる。韓国人選手たちはこの文章を目にしてどう感じるか。相手の心情を慮る想像力が欠如しているのではないでしょうか」
日本と韓国の政府間は良好な関係とは言えない。東京五輪を巡っても、韓国選手村の横断幕や日本を挑発する横断幕や、メダリストに贈呈されるビクトリーブーケに対して「福島産の花束を準備したが、放射能への懸念が少なからずあるのが事実だ」と言いがかりをつけてきたことが話題になった。だが、そのような背景があったからといって、韓国女子選手に対し、憶測を呼ぶような言動は許されるものではない。(安西憲春)