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作家の百田尚樹氏が7月31日に自身のツイッターを更新した内容が波紋を呼んでいる。百田氏は同日に開催されたバレーボール女子1次リーグの日本-韓国戦に言及し、「女子バレー、日本と韓国を見てるが、韓国人、全員、顔のレベルが高い。オリンピックということで、おそらく全員……おっと、これ以上言うたら、また炎上するから言わん」とつぶやいた。
同日にフルセットの末、日本に勝利した韓国女子選手の容姿について言及したツイートに、ハングル語で批判のコメントが相次いだ。日本語では百田氏のツイートに同調するコメントもあったが、「そんなくだらないツイートで読者を失望させないでください」と苦言も見られた。
自民党関係者はこう指摘する。
「人種差別に関して敏感な時代になぜこんなツイートをするのか。百田氏は頭の回転が速く、立派な作品も残している。ただ、このコメントは韓国に対する憶測を呼ぶ差別的な発言と解釈されても仕方がない」
差別発言については、厳しい目が向けられている。スペイン・バルセロナに所属するフランス代表のFWウスマン・デンベレとFWアントワーヌ・グリーズマンが、19年7月にクラブの日本ツアーで来日した際に滞在したホテルで日本人従業員に差別的発言をした映像が大きな波紋を呼んだのは記憶に新しい。
ホテルの一室で撮られたもので、両選手はサッカーのテレビゲーム・ウイニングイレブンをするため、ホテルのスタッフにセッティングを任せていた。しかし、デンベレはセッティング中のスタッフを目の前に、フランス語で「醜い面」、「ひどい言葉だ」などと発言。グリーズマンはデンベレの隣で笑みを浮かべていた。
この動画が2年後の今年7月にネット上で拡散され、「日本人差別ではないか」と問題視された。日本や海外のメディアが取り上げて批判の声が殺到すると、デンベレとグリーズマンはSNS上で謝罪する事態になった。
また、6月には女子バレーボールのセルビア-タイ戦で、セルビア代表のサンヤ・ジュルジェヴィッチが試合中に指で目尻を引っ張る「つり目ポーズ」をした際、アジア人を揶揄する差別的行為と批判がSNS上で殺到。