鈴木保奈美(54)と石橋貴明(59)が7月、23年にわたる結婚生活を解消。驚くのもつかの間、篠原涼子(47)と市村正親(72)が結婚16年で離婚した。いずれも表面上は互いを憎まず、妙にすっきりした新たな家族の形を示した。令和スタイルなのか、夫婦の“断捨離”。フリーライターの亀山早苗氏がレポートする。
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今回離婚した2組は、いわゆる“略奪婚”から“おしどり夫婦”と呼ばれるようになり、最後は離婚を選択。いずれも妻側が「結婚」という枠から脱出したように見えることなど共通点は多い。
鈴木が石橋と結婚したのは、1998年。ふたりともバツイチ、石橋は鈴木との結婚発表の2週間前に離婚したばかり。鈴木は同時に妊娠も発表、芸能界を引退し、3人の娘たちを育てたが、末娘が小学校に上がった2008年から少しずつ仕事を再開した。所属したのは、石橋が経営する事務所。11年には大河ドラマに出演するなど本格的に女優復帰した。以来、ドラマや映画の場で仕事を積み重ねてきた。昨年夏には母と妹名義で個人事務所を設立、同9月には別宅マンションを購入していたことから、離婚がささやかれてきた。
「子どもたちが小さいころは二度とひとりでどこかに行くことなどないと思っていたが、小学生に上がってみるとママ友と日帰り旅行ができるようになった。この先、どんどん自分の時間が増えていくのかもしれない」
鈴木は昨年出したエッセー『獅子座、A型、丙午。』(中央公論新社)でこんな内容を記していた。本文中に何度も「自分の時間」「自分の人生」という言葉が出てくる。子育てにどっぷりはまった長い時間を経て、一段落したときに自分の人生を再度、生きてみたいと思うようになったのだろう。
一方の石橋はテレビで長い間、活躍してきたが地上波での持ち番組がなくなり、現在はYouTubeに活動の場を移している。そのため、「落ち目になった夫を捨てた」とも一部で言われているのだが、おそらく夫がテレビで活躍していたとしても、鈴木は離婚を選択したのではないか。