地元・名古屋のテレビ関係者は、「映像を見て唖然としました。河村さんは批判が殺到するまで、事の重大性を認識していなかったのではないか。謝罪コメントを見ても、切迫した感じが伝わってこない。プライドが邪魔しているのでしょうけど、記者会見を開いて謝罪しなければ収拾がつかない状況になっています。あと一番心配なのが後藤選手の精神状態です。あの場では苦笑いを浮かべていましたが、大切な金メダルをかじられたショックは後になって感じると思います。JOCが動いて可能なら新しいメダルに交換するべきではないでしょうか。交換に費用が必要なら河村さんが補填するべきです」と話す。
後藤はチーム最年少の20歳左腕。全6試合中5試合に登板して10回2/3を無失点、22奪三振の快投で日本の金メダル獲得に大きく貢献した。報道によると、今回の表敬訪問で、「私は名古屋が大好きなので地元に金メダルを持ち帰れたのは本当に良かった」と語ったという。故郷に笑顔で金メダル獲得を報告するはずが、金メダルをかじられる「愚挙」に巻き込まれた。河村市長は猛省すべきと共に、メダルの交換について関係者が行動に移すべきだろう。(牧忠則)