日本代表の服部道子コーチは「それほど国際経験が多くない中、楽しんでプレーできていた。(メダルを逃した)男子からの思いもあったので、思いを形にできてうれしい」と目に涙を浮かべていた。
会見での稲見と報道陣とのやり取りは次のとおり。
――銀メダルを取った気持ちをお聞かせください。
日本開催のオリンピックだったので、日本人としてメダルを取れて、そこが一番うれしかったと思います。
――18番ホールで、どのクラブでショットを決めたんでしょうか。そしてバンカーに行ってどのように思いましたか。
セカンドが目玉に入ったのは見えて、そこから悔いは残りましたけど、昨日のセカンドショットがオーバーしてしまったのでそれを思い出してしまって。悔いは残りましたけど、そこからしっかり状況を見て上がろうと思いました。
――18番を終わって、プレーオフに向かうときの気持ちは?
がっかりという気持ちは少なくて、がっかりしていても次につながらない。一応プレーオフの勝率100%なので、それを貫き通すと思っていました。
――おじいさまからもらった「忍耐」という言葉を座右の銘にしていらっしゃる。前半我慢の展開で後半バーディーラッシュだった。おじいさまにどういう言葉をかけたい?
「忍耐」という言葉をもらって心に刻んでいるので、シビアなパットや入れどころのバーディーパットなど我慢するところとか、自分にプレッシャーをかけて頑張ってきているので、それが実現できているところが多い。「自分なりに頑張っているよー」と言いたいですね。
――(プレーオフでメダルを逃した男子の)松山(英樹)さんから託された思いに応えられた。銀メダルを取った率直な気持ちは。
一番はメダルを取れたことがうれしい。銅メダルより、銀メダルのほうがいいということもある。自分の最終ホールのミスで金メダルのチャンスはなくなってしまったけど、しっかりとメダルを取れてよかったなと。