銀メダルを獲得した稲見萌寧(gettyimages)
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稲見萌寧(gettyimages)
稲見萌寧(gettyimages)

 東京五輪は8月7日、ゴルフ女子の最終ラウンドが霞ケ関カンツリー倶楽部(パー71)であり、稲見萌寧(もね、22)が銀メダルを獲得した。2016年リオデジャネイロ五輪で112年ぶりに正式競技として復活したゴルフで、日本勢が表彰台に立つのは初めて。

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 稲見は首位と5打差の3位でスタートした。9バーディー、3ボギーで六つスコアを伸ばし、通算16アンダー、2位タイでホールアウト。リオ五輪銀メダリストのリディア・コ(24)=ニュージーランド=との銀メダルをかけたプレーオフを1ホール目で制した。優勝は通算17アンダーのネリー・コルダ(23)=米国=。畑岡奈紗(22)は通算10アンダーで9位だった。

「日本開催のオリンピックで、日本人としてメダルを取れて、そこが一番うれしかった。私もプロになりたい、というジュニアの子たちがどんどん増えていくとうれしいなと思います」
 
 この日の稲見は後半、4連続バーディーを奪うなど追い上げ、17番でバーディーパットを沈めて一時首位に並んだ。だが、最終18番でセカンドショットをバンカーに入れ、ボギー。金メダルは逃した。

「がっかりしていても次につながらない。一応プレーオフの勝率100%なので、それを貫き通すと思っていました」

 プレーオフは国内女子ツアーで過去3戦3勝と自信があったという。しかも優勝をかけて臨むツアーのプレーオフと違い、今回はメダルが確定し、銀か銅かを決める戦いだった。

「今までのプレーオフより楽しめました。メダルが確定している状態で、あとは勝つか負けるか」

 国内ツアーを主戦場にする稲見にとって、五輪で海外の強豪選手と対戦するのは貴重な機会。キャディーも務めた奥嶋誠昭コーチによると、プレーオフに入る前、稲見は「リディア・コ選手と回れてうれしい。それだけで満足」と語っていたという。楽しんで臨んだプレーオフ1ホール目はパーでまとめた後、コがパーパットを外し、銀メダルが決まった。

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涙を浮かべた服部道子コーチ