――日本で開催されたオリンピックでメダルが取れた。ゴルフ界に貢献できたなという気持ちですか。
実感はないですけど、日本開催で、日本人がメダルを取るということで、これからゴルフを始める子たちや、私もプロになりたい、というジュニアの子たちがどんどん増えていくとうれしいなと思います。
――追い込まれた状況で強くなるという話がありましたけど、今日みたいにメダルは決まっていて、色を争うのはどういう心境でしたか。
今までのプレーオフより楽しめました。メダルが確定している状態で、あとは勝つか負けるか。であれば、本当に、私の好きな選手でもあるコ選手とのプレーが楽しかったです。
――母国開催でプレッシャーなどもあった中での勝利。
自分がプレーしているときはあまりプレッシャーとか緊張は感じないほうではあるので、感じなくてできたんですけど、日本開催で日本人としてメダルが取れたのは、この先の私の人生にとっても名誉ですし、これからゴルフを始める人たちに夢が与えられることだったと思います。来週から(ツアーに)参戦する予定なので、有観客の試合には見に来ていただいて応援してもらえたらうれしい。
――朝から楽しめたんでしょうか。
楽しめてはいるんですけど、スタート前、ちょっと今日の朝、右の背中が少し痛くて、練習場とかで違和感があって呼吸しにくかったり、スタート直前にケアをやってもらってスタートした。前半それでうまくいかなくて。こういう位置にこられると思っていなかった。後半パターとかみあってよかったなと。
――国内で戦っているが世界の強豪と戦っていい成績残して、将来に向けて心境の変化とかは?
現状はそんなには考えていないですね。とりあえず、日本でずっと頑張っていて、永久シードを取りたいというのが一番。こういうコロナの状況でなかったら、単発で(海外)メジャーとか、出させてもらえたら出たいなと思っています。
――(悪天候による)17番の中断明けのパット。プレッシャーをかけたいという思いはなかったでしょうか。
プレッシャーをかけたいという思いはなかったですね。自分のプレーをして、と思っていました。
――小さいときにこういう練習をしていたから今につながっているというエピソードがあれば教えてください。
一番近くで見てきたお父さんに言われたんですけど、ほんとに最初からショットが得意だったんで、初めてクラブを握ったときから空振りを一切しなかった。もともとショットが得意でした。
(編集部・深澤友紀)
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