こうしたリフォームの数々は、発覚しても元の状態に戻しにくい。マンション全体の安全性が保たれなくなる可能性もあるばかりか、マンションの管理規約違反のおそれも出てくるというのだ。
危ないリフォーム事例の多くは、買い取り再販事業者が物件をリフォーム会社に丸投げして売られたパターンで目立つ。問題が起こるのは、リフォームに法的規制がほとんどなく、第三者によるチェックを受けていないのが背景にある。
買い取り再販事業者は参入しやすく、業者自体が「玉石混交」(同)であるため問題を引き起こしやすい。残念ながら、安全性などを無視してでもできるだけ安いコストで、もうけを多くしようと考える悪質な業者がいるからだ。(本誌・浅井秀樹)
※週刊朝日 2021年8月20‐27日号より抜粋