バークリー音楽大学、初めてミュージシャン以外も入学可能に
バークリー音楽大学、初めてミュージシャン以外も入学可能に

 現地時間2021年8月10日、米ボストンのバークリー音楽大学が音楽業界でのリーダーシップとイノベーションを学ぶ学士号カリキュラムを提供すると発表した。2022年秋に開始され、75年の本校の歴史の中で、初めての学士号カリキュラムとなる。

 ジョン・メイヤー、クインシー・ジョーンズ、チャーリー・プースといったアーティストが教育を受けたバークリー音楽大学は、その高く評価されている音楽プログラムや名だたる卒業生を輩出したことで有名である。プレス・リリースによると、この専攻はボストン・スクールの音楽ビジネス/マネジメント学部で提供され、「ビジネスやテクノロジーに興味を持つ非音楽家のために特別に考案された」ものである。当カリキュラムは、理論的な学習と実践的な学習を組み合わせたもので、生徒はビジネス、一般教養、選択科目を履修することになる。

 音楽ビジネス/マネジメント学部の学部長であるトーニャ・バトラーは、「バークリーは革新の精神から生まれました」と述べ、「あらゆるスタイルやジャンルの音楽が存在するこの場所で、音楽業界のイノベーションを学ぶ初代の学生を迎えることが楽しみです」と続けた。

 新たに提供される学士号コースには、現代の音楽業界に根ざした授業に加え、マーケティングやプロダクション、ライセンスと管理、そして新たなテクノロジーといった専門分野が含まれる。プレス・リリースには教員の名前は掲載されていないが、本カリキュラムの教授は「音楽とテクノロジーの両方の分野において現役で活躍している」人物を予定している。

 今回の新プログラムとバークリー音楽大学の他の音楽・パフォーマンス専攻との大きな違いは、オーディションが免除されることだ。しかし、「今日の音楽業界に影響を与え、変化をもたらし、さらには変革したいという強い願望を持ち、業界の未来に意味のある貢献をしたいと考えている学生のために考案されたカリキュラムは、厳選された競争の激しいもの」であるとバトラーは説明した。