「エンゼルスにとって最悪なシナリオを想定してみましょう。レンドンとの契約金を下ろせず、トラウトとの契約も続け、大谷と契約を結ぶことが出来ない。そうなれば、2023年のオフにFAとなった大谷は、レッドソックスでプレーするべきだ」

 もっとも、同記事には「大谷には、元祖二刀流のベーブ・ルースも在籍したレッドソックスの一員になってほしい」という執筆者の願望がただ綴られているだけなのだが、大谷が贔屓の球団に移籍することを望む声は少なくない。

 それにしても、ここ数日アメリカでは大谷のFA後を予想する記事が相次いで掲載されている。8月10日には、『CBSスポーツ』が同様の記事を掲載している。同記事は、「エンゼルスはトラウト、レンドン、大谷の3人で年俸全体の60%を費やすことになっても構わないと考えるのではないか」と、オルニー氏のコラムとは真逆の予想を立てている。

 各メディアの予想や主張はどうあれこの様な記事は、シーズンが終盤に近づくにつれてさらに増えていき、そして、その都度様々な意見が飛び交うことが予想される。過去に前例のない活躍をみせる大谷はこれからも大きな注目を集め続け、米メディアによる予想合戦はますます活発になっていくだろう。(在米ジャーナリスト・澤良憲/YOSHINORI SAWA)