私が「学校」にこだわるのには、個人的な理由もあります。大学に入学するタイミングで、一気に忙しくなったんです。芸能と大学のスケジューリングが全くできなくて、大学に行けなくなってしまった。結局、大学2年から4年まで、3年間は休学しました。大学5年生になって学校に行った時は、もう自分の友達は誰もいなくなっていて、困っても誰に助けを求めていいのか分からない状態でした。そういう経緯もあり、結局、大学は中退してしまったんです。今思えば、その時にもっと頑張って大学に行っておけば良かったと思いますし、大学を卒業したかったという思いは今でもあります。

――最近は地元・熱海の土砂災害で被災した地域を支援するためにクラウンドファンディングを始める活動もされています。ほかに、実家の旅館業も手伝われているそうですね。

 コロナ禍になって旅館の経営が難しくなってしまったので、1回目の緊急事態宣言のタイミングで地元に戻って、手伝うようになりました。広報、接客など、自分ができることは全部やっています。広報などはDct社の仕事の中でやっていることなので、旅館でも生かせています。逆に、旅館業を手伝うことで、長年旅館を経営してきた父から学ぶことも多いです。

――今は複数の業務をかけ持つパラレルワークが広がりつつありますが、島田さんはそれを実践されているようにみえます。

 そうですね。大変ですが、いろんな人と出会うので、たくさんの考え方に触れることができますし、人生が豊かになっていると思います。それぞれの仕事で見える世界は全然違いますが、そのギャップを楽しめているかな。今は忙しいですけど、すごく楽しいです!

(構成=AERAdot.編集部・飯塚大和)

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