――2つの会社を掛け持ちするのは大変そうですが、新たな会社を立ち上げようと思ったのはなぜですか。
1社目のDct社は、セカンドキャリアに特化した事業ですが、そもそもファーストキャリアの時点で、親の反対で芸能活動ができないなど、夢を追いかけたくても追いかけられない子たちがいます。「子供のために夢を応援したいけど、芸能の分野で花が咲かなかったら食べていけるんだろうか」という心配している親御さんはたくさんいる。そこで、芸能のスキルを学びつつ、芸能界で花が咲かなかった時のことも考えて就職に必要なスキルがあれば、芸能志望の子にとってもプラスになるし、親御さんの安心にもつながると思いました。また、すでに芸能活動をしていても、「芸能を頑張りたいけど、短期大学の卒業認定が欲しい」「手に職を付けておきたい」という子もいます。いろんな子たちの悩みを全部まとめてかなえてあげられるような学校をつくりたいと思ったんです。
――セカンドキャリアが保育士に特化しているのはどうしてでしょうか。
知人の紹介で、鳥取県で女子サッカー選手のセカンドキャリア支援「女子サッカーチーム×保育士」をしている今の共同代表と知り合って、「芸能×保育士というのは可能ですか」と質問したら、もちろんできるという話になって。一緒に会社を立ち上げるに至りました。
今は保育士だけですが、「芸能×○○」の部分は、いろんな掛け算ができると思っています。今後はプログラミングなど、いろんなものを掛け合わせていこうと考えています。
――アカデミーの設立資金はクラウドファンディングで調達するんですね。
いきなりアカデミーをつくるといっても資金調達が難しいので、8月20日に「ファンディーノ」というプラットフォームを使って株式投資型のクラウドファンディングを始めました。今回は、出資者であるクローバーホールディングスがクローバーアカデミーに出資するためのお金を集める形になります。アカデミーへの出資に必要な5000万円を調達するのが目標です。