郷ひろみ [撮影/小黒冴夏、ヘアメイク/KUBOKI(Three PEACE)、スタイリング/JOE(JOE TOKYO/TRAVOLTA)]
郷ひろみ [撮影/小黒冴夏、ヘアメイク/KUBOKI(Three PEACE)、スタイリング/JOE(JOE TOKYO/TRAVOLTA)]
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郷ひろみさん(左)と林真理子さん [撮影/小黒冴夏、ヘアメイク/KUBOKI(Three PEACE)、スタイリング/JOE(JOE TOKYO/TRAVOLTA)]
郷ひろみさん(左)と林真理子さん [撮影/小黒冴夏、ヘアメイク/KUBOKI(Three PEACE)、スタイリング/JOE(JOE TOKYO/TRAVOLTA)]

 まもなくデビュー50周年! 郷ひろみさんが、作家・林真理子さんとの対談にご登場です。記念となる新曲の魅力を明かしてくれました。

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林:「郷ひろみ デビュー50周年記念 555曲サブスク解禁」という8月1日の朝日新聞の全面広告、すごかったです。「さすが!」って感じで。でも、デビュー50周年と聞いてびっくりする人、多いんじゃないですか。

郷:ファンクラブができて50年なんです。1971年ですから。

林:デビューより先にファンクラブができていたということ?

郷:実は71年から少しずつステージを踏んで、ファンクラブもできていたんです。72年の大河ドラマ「新・平家物語」、その年の8月の「男の子女の子」をデビューとするなら、ファンクラブのほうが先なんですよね。

林:そういうことなんですか。

郷:僕はあんまり何十周年ってことに重きを置くタイプではないんですが、「50」という数字はさすがに大きいですよね。そのことは大事にしながらも、先を見てやっていきたいなと思っています。

林:サブスクって定額制の配信サービスのことですが、それが解禁になったんですね。

郷:過去の楽曲のダウンロード配信と、音楽ストリーミング配信が解禁になって、10代、20代、30代の昔の僕にさかのぼって聴くことができるようになりました。たとえば、母親に連れられてコンサートに来た小学生が「この曲いいな」と思っても、いままでなかなかその曲を探せなかったんですけど、これからは「2億4千万の瞳」(84年)も、「お嫁サンバ」(81年)も、「よろしく哀愁」(74年)も、いつでも手に入るんです。

林:そして50周年記念の新曲として「100GO!回の確信犯」と「狐火」という2曲が、どちらもA面として出たんですね。「100GO!回」の作詞、作曲を担当したSASUKEさんって、まだ17歳なんですって?

郷:僕がこのプロジェクトに入ったとき、彼はまだ17歳で、レコーディングしているうちに18歳になったんです。シングルの曲を決めるとき、100曲近く集めてきて、ふるいにかけていくんですけど、僕はSASUKE君のこのアップテンポの「100GO!回」と、もう一つの「狐火」というバラードの両方を一回聴いて、「これはいい!」と思って、めずらしく速攻でオーケーを出したんです。

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