寺嶋教授は、自宅療養者に対して、保健所に数値を申告する際に「安静時」と「動いた直後」の両方の数値を報告してほしいと促す。
「正常な人は安静時も動いた後も96%を保ちます。酸素が低下してきても、安静時は95%ほどですが、トイレに行って戻ってきてから直ぐに計ると92%くらいに低下することがあります。ところが、1~2分座って呼吸を整えると95%に回復してきます。医療従事者は数値が変動する様子を観察しています。自宅療養の患者さんは、心配な人は悪い方の数値、まだ大丈夫と考えたい人は良い方の数値しか申告しないこともあるようなので、変動するものとして安静時の数値も報告してほしいです」(寺嶋教授)
自宅療養者が増えるなかで、必要なことを見極めて備えたい。
(AERA dot.編集部 岩下明日香)