一方、哺乳類にも「ヤマアラシ」や「ハリネズミ」など、体に針をまとった動物が何種類かいます。皆さんがよく知っている、アフリカタテガミヤマアラシの針は、長さ30センチ程度にもなり、プラスチックのような硬さで、ゴム長靴やアルミ缶をも貫通する威力だそうです。

 ヤマアラシは、肉食獣などに攻撃されると、この鋭い針を逆立てて後ろ向きに突進して反撃します。そしてこの針は刺さると体から抜けて、刺された方に残り続けます。多くの肉食獣はヤマアラシの針の恐ろしさを知っているので、よほどおなかが空いていない限り、ヤマアラシを捕食しようとはしないとのことです。

 ちなみに彼らの針は、体毛が変化したものですので、抜けてもまた生えてくるそうです。アルミ缶をも貫通する針が、何度でも生え変わるなんて、考えただけで恐ろしいですね。

 アフリカタテガミヤマアラシの針は、オークションサイトなどでもよく売られています。興味のある方は、調べてみてはいかがでしょうか。

 肝心の針の数ですが、種類によっても差があるようです。カナダヤマアラシの場合は、約3万本程度あるんだとか…。ちなみに、ハリネズミの場合は約5千本とのことです。

 さまざまな針をもつ生き物の中で、「ハリセンボン」の針が一番少ないということのようですね。

 ハリセンボンはフグの仲間ですが、一般的なフグの持つ、テトロドトキシンなどの猛毒はなく、沖縄では鍋やみそ汁などにして食べているそうです。

 くら寿司では、ハリセンボンは提供していませんが、「極み熟成ふぐ ジュレポン酢」や「極み熟成 ゆず漬けふぐ」などのふぐのお寿司を提供しています。

 他の白身のネタとはまた違った食感と熟成ならではの深い味わいが楽しめますよ。

○岡本浩之(おかもと・ひろゆき)
1962年岡山県倉敷市生まれ。大阪大学文学部卒業後、電機メーカー、食品メーカーの広報部長などを経て、2018年12月から「くら寿司株式会社」広報担当、2021年1月から取締役 広報宣伝IR本部 本部長

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岡本浩之

岡本浩之

おかもと・ひろゆき/1962年岡山県倉敷市生まれ。大阪大学文学部卒業後、電機メーカー、食品メーカーの広報部長などを経て、2018年12月から「くら寿司株式会社」広報担当、2021年1月から取締役 広報宣伝IR本部 本部長。

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