個性派俳優・佐藤二朗さんが日々の生活や仕事で感じているジローイズムをお届けします。今回は、佐藤さんを取り上げて話題になったネットニュースについて。
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仕事で大阪に向かう新幹線の中だった。
何人かの知人からメール。
「ふふ。脇汗。ふふ」
なんだこれは。なんのメールだ。
大阪に着き、仕事場に入るとスタッフから、
「また二朗さん、ネットニュースになってましたね」
まあ僕らの仕事は請われるうちが華、扱われるうちが華。ネットニュースに扱われるのはむしろありがたい。
ただ、最近なにかをやらかした覚えはない。いや、わりと日々やらかしてはいるが、せいぜい家で晩酌してて、つい呑み過ぎて妻に怒られるとか、「うえ~い、お母さん、うえ~い」と妙なテンションで妻に絡んでたら(注・シラフで)妻に怒られるとか、ゲームをやる息子の気持ちが分かるためという大義名分でゲームを始めてみたら息子以上にゲームにハマってしまい妻に怒られるとか、わりとフォーマルな場にジャージを着て行こうとして妻に怒られるとか、せいぜいそれくらいしか、やらかしてない。わりとやらかしてるな俺。むしろ常時やらかしてるな。そしてそのほとんどが、というかすべてが、妻に怒られるという末路を辿ってるな。
一体どんなやらかしによりネットニュースになってるか、楽屋で検索してみた。
オーノー。
そのネットニュースのタイトルは、
『佐藤二朗 紗倉まなの「脇汗」コメントに我を失う』
なんだ。
なんだ。この秀逸なタイトルは。
感心している場合ではない。
TOKYO FMで僕がやってるラジオ番組「佐藤二朗のRADIOジロー」に紗倉まなさんがゲストでいらっしゃったのだが、その放送前、紗倉さんが自身のツイッターで「大好きな佐藤さんに会えて感動っ…!!!興奮して脇汗かいたー!!!」と呟いておられた。
ごめん、平静を装って書いてるが、これ、改めて自分で書いてみると、アレだね、いいね。すごくいい。もう一回書いていい?いやもうダメって言われても書くから。同じこともう一回書くから。