林:奈良橋陽子さんは前からお知り合いだったんですか。
美波:奈良橋さんとは以前、一度オーディションでご一緒しただけなんです。でも、今回は不思議なご縁があってお声かけいただいたんですよ。10年ほど前、「運命の人」という本木雅弘さんが主演のドラマに私も出演したことがあるんです。そして、ちょうど奈良橋さんがアイリーン役を探していたころ、何かの打ち上げのときに、本木さんとお話したそうなんです。本木さんは「運命の人」のことを覚えてくださっていて、「美波ちゃんはどうですか」と言ってくださったんですよ。それで奈良橋さんは私の写真を見て、連絡してくださったんです。
林:すごい話。なんかザワザワしてきちゃった。
美波:だから本木さんには大感謝しています。
(構成/本誌・直木詩帆 編集協力/一木俊雄)
美波(みなみ)/1986年、東京都生まれ。母が日本人、父がフランス人。「バトル・ロワイアル」で映画デビュー以降、舞台「エレンディラ」「ザ・キャラクター」、映画「乱暴と待機」など、舞台、映画、ドラマ、CMで活躍。2014年、文化庁「新進芸術家海外研修制度研修員」に選出され渡仏、ジャック・ルコック国際演劇学校に1年在籍。近年の出演作に映画「Vision」など。9月23日公開の映画「MINAMATA」では、ジョニー・デップ演じる写真家ユージン・スミスの相手役アイリーンを好演している。
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※週刊朝日 2021年9月24日号より抜粋