
──どんな銘柄が買われると予想する?
D:候補者全員が再生可能エネルギーを推進しているので、太陽光発電事業を展開するウエストホールディングス(HD)、再エネ発電所の設計・施工を行うテスHDやレノバなどはまだ上がりそう。
C:日本再生可能エネルギーインフラ投資法人などのインフラファンドは、かなり出遅れているから今後、本格的に物色されてもおかしくない。岸田文雄前政調会長か高市早苗前総務相が当選するようならば、脱原発期待で売られていた東京電力、関西電力などは買い戻されるでしょうね。
A:高市さんなら、気候変動や災害への対策投資が活発化するので、建設系銘柄やコマツなどの建機は買われるでしょう。ベビーシッターや家事支援サービスの税額控除に言及しているため、育児サービス最大手のJPHD、ベビーシッター派遣のポピンズHDなどもいい。女性活躍を強調している野田聖子幹事長代行の場合も、これらの銘柄は買われるでしょう。
携帯キャリアは“脱菅”で買い
B:人材系も強いでしょうね。岸田さんは高齢人材の活用に言及していて、河野さんは移民受け入れ派。外国人の活用などを考えるとパソナグループ、パーソルHD、IT人材に注力しているラクスなどはまだまだ上がるでしょう。あと、忘れてならないのはソフトバンクグループ。菅政権下での携帯料金引き下げが大手キャリアの収益力を低下させたので、“脱菅”でキャリアの買い戻しが進むと考えられます。なかでも、最も値動きが軽く、外国人投資家に人気なのが、ソフトバンクG。
A:あとは、リベンジ消費銘柄ですね。これは誰が首相になっても変わらないでしょうが、近畿日本ツーリスト(KNT-CTHD)、航空大手JALとANAHD、飲食チェーンなどは消費回復期待から一気に値を戻す可能性もある。野田首相なら大学卒業後に働いていた帝国ホテルに買いが入るかも(笑)。
──株高が続いて、証券会社も儲かる?
A:商いが急増しているので、当然、証券会社の手数料収入も急増しています。9月は冬のボーナスの査定時期なので、足元の相場好調を受けてボーナスは増えるでしょう。