<県警本部の幹部らは、昨年6月に県警本部長が謝罪したにも拘わらず、いまだに、美香さんが殺人犯であり、裁判所や検察庁の判断が誤っているのであり、自分たちの捜査には何の問題もなかったと考えている>

 すると、滋賀県の三日月大造知事は9月17日に記者会見し、「西山さんの心情を思うと傷つけるもので極めて不適切。心からお詫びする」と述べた。なぜ、このような事態が起こったのか。滋賀県を取材すると、以下のように回答した。

「問題の書面は滋賀県警が作成しています。本来、滋賀県の担当部局と合議をして裁判所に提出されるのですが、行われていなかった。滋賀県警も問題があったことを認識。滋賀県と滋賀県警で、裁判で修正が可能かどうか検討しています」

 晴れて、無罪となった西山さんを疑うような書面には、唖然とするばかり。冤罪を生み出した大きな原因は滋賀県警にある。早急に是正し、謝罪すべきだ。(AERAdot.編集部 今西憲之)

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