一方、神戸さんはこう考える。
「私も科目によっては平均点が下がると思いますが、全体としては21年度並みになると予想しています」
どういうことか。
「新しい試験の導入2年目の平均点は、初年度より下がる傾向にあるのは事実です。2、3年目に20、30点下がることはあるのですが、そもそも1年目に大幅に上がった平均点をもとに戻すための反動だと思います。21年度は平均点がそれほど上がっていません。数学II・Bと生物が10点以上上がったにとどまりました。ですから、22年度のテストでは、この2科目の作問が調整されて平均点が下がると思います。それ以外の平均点は変わらないのではないでしょうか」(神戸さん)
(編集部・井上有紀子)
※AERA 2021年9月27日号より抜粋