撮影・加藤夏子
撮影・加藤夏子

 9月25日、2年ぶりのライブ「かまいたち単独ライブ2021『on the way』」の開催が決定したお笑いコンビ、かまいたち。10月2日までオンラインでの視聴も可能だ。10月からはレギュラー番組16本(うち冠番組9本)という、結成17年目の大ブレイクを迎えている超売れっ子。そんな2人に、久々のライブにかける思いと、これからの野望を聞いた。

――2年ぶりとなる単独ライブが目前ですが、どんなライブになりますか?

濱家隆一 舞台装置を使った試みも、オンライン配信を使った試みも、今までにない新しいものになると思います。仕上がりはまだ想像がついていませんが、久々なのもあって、テンションが上がってることはたしかです。

山内健司 この2年、なかなか新ネタをやる機会もなくて、でもたぶん、我々への期待値や評価は上がってると思う。ハードルがすごく上がっていることを感じます。プレッシャーですよね。見ている人は、新ネタ、どんなんやんねん、ってなってると思うんで。

――オンライン配信の最新の仕掛けとは?

山内 今回スワイプビデオというのを使って、いろんな角度からネタを見れるというのを初めてやります。10数台のカメラをステージに設置して、濱家目線、山内目線など、お客さんが自由にスイッチして好きな視点からステージを楽しめる。最大の見どころのひとつなので、それを見てほしいかなと。

濱家 僕らの真上とか、左右とか、いろんなところにカメラが置いてあるので、お好みの視点で楽しんでもらえる。カメラの向きを操作するわけではないので、オンラインの向こうに何人お客さんがいても、スイッチがスムースです。今回は配信に強くて、最新の技術が詰まっているハイテクな劇場を選ばせてもらいました。

――新しいツールを使うことで、演者としての心境に変化はありますか?

濱家 舞台上でしか表せなかったものが、舞台以外のところでも面白みを作れるという、新たな発見にはなってますね。スワイプビデオを使っての単独ライブは、吉本初の試みらしいです。ライブ自体は、生で見る以上のことって多分ないと思っていて、現場で実際に生で見るのが一番楽しめるのは間違いないんですけど、それにかなり近づけるように、工夫した配信なんで。

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