AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。2021年9月27日号では、イデア代表取締役社長の羽場一郎さん、Kukkia代表取締役の羽場和代さん夫婦について取り上げました。
【20歳上の上司にプロポーズ、元バンドマンの夫とファン…夫婦の軌跡を見る】
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(家族構成)夫62歳、妻40歳で結婚、ウサギのmochiと暮らす。
【出会いは?】起業直後の妻が、夫が経営する会社に営業メールを送り、アポを取り付けた。
【結婚までの道のりは?】妻が経営する会社の社員旅行先のハワイに夫と母親を招待し、公開プロポーズを企画、プレウェディングパーティーを手配した。社員や母親が見守る中で無事、プロポーズしてもらうことに成功した。
【家事や家計の分担は?】料理が趣味の妻が炊事を、洗濯や縫い物などは服飾出身の夫が担い、お互い得意な分野を担当する。家計はディベート制で、大きな出費の都度相談。
夫 羽場一郎[65]イデア代表取締役社長
はば・いちろう◆1956年、兵庫県生まれ。高校卒業後、ファッションデザイナーを志し専門学校の夜間部に通いながらマーケティング会社に勤務。30歳で独立した後、自社ブランドideacoを立ち上げる。近い将来、妻に事業承継を計画している
彼女と初めて食事した際、サックスを吹くというのでジャムセッションに誘ったら、その場の空気が一変しました。全員のエネルギーが高揚し、これまでにないサウンドができる感覚があったんです。周囲にパワーをくれる彼女の持ち味は、仕事でも家庭でも発揮されています。
年齢的に潮時が近づいていると考え、妻に事業を継承することにしました。僕はデータ重視の企業経営をしてきましたが、妻は直感重視。PDCAを無視してひたすらDOで突っ走っています。僕が築いたデータ経営と優秀な部下たちに、彼女のセンスと行動力が加わることで、ブランドを新しいステージに引き上げてくれると期待しています。
妻はわがままで手がかかる女性だけど、僕にとってはそれが魅力で、無茶な要望になんとか応えていくのが楽しい。僕は禅寺の生まれのせいか何に対しても執着がなく、夢や目標も持たないタイプでしたが、妻が僕の人生に彩りを与えてくれました。今は彼女の夢が僕の夢です。