個性派俳優・佐藤二朗さんが日々の生活や仕事で感じているジローイズムをお届けします。今回は、佐藤さんが出演しているNHKの歴史番組について。

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俳優・脚本家の佐藤二朗さん
俳優・脚本家の佐藤二朗さん
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 新幹線の中である。

 当コラム、隔週で書いているのだが、偶然にも前回のコラムと同じく、いま東京に帰る新幹線の中でこれを書いている。

 実は現在、仕事で月2回ほど大阪に通っている。

 毎週水曜の夜10時半からNHK総合で放送している「歴史探偵」の収録のため。

 当コラム、過去に一度でもお読み頂いた人はお分かりになるであろうが、担当K氏の粋な計らい、あるいは諦めにより、僕はこのコラムを、完全に「思いつき」のみ、で書いている。

 なんつーことを高らかに宣言してるんだとお思いだろう。だが事実なのだ。無計画に、深く考えず、まさに「思いつき」。ミスターへヴィームーンと呼んでもらっても構わない。へヴィームーン。重い月。思いつき。

 ほうら、ほうら。ビックリしたでしょ?ビックリするくらい無計画でしょ?俺もビックリしてる。こんな低い駄洒落クオリティーを発信した自分にビックリしてる。いやだから、ホントに思いついたことをまんま書いてるからね僕。

 しまいには怒られるので要するに何が言いたいかというと、今回はその「歴史探偵」について書こうかなと思う。帰りの新幹線の中でたった今思いついたし。ちょうど昨日収録したところだし。

 僕が探偵社を結成(という設定)。歴史の謎や、新しい解釈やその可能性に斬り込んでいく番組。

 探偵社の所長を僕が務め、副所長を渡邊佐和子アナウンサー 、探偵を近田雄一アナウンサー、青井実アナウンサー、森田洋平アナウンサー、石橋亜紗アナウンサーがそれぞれ務めている。つまりはこの探偵社、所長の僕以外は、副所長も探偵も全員、NHKのアナウンサー。

 各回、1人の探偵がその回のテーマになる歴史の謎や新しい可能性を探求するロケに出るのだが、いやホントね、探偵を務めるNHKアナウンサーたちがですね、みんな、とてもチャーミング。

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