翔:銀蝿40‌th再始動のとき、剣ちゃんがそのことをコメントで書いてくれたよね。なんでこんなことまで知ってるのかって驚いたよ。

剣:本を読んだり人に聞いたり(笑)。でもね、銀蝿さんにはいわゆる武勇伝もたくさんあるけど、そういうのより人としてのあるべき道みたいなエピソードにしびれますね。たとえば、翔さんとJohnnyさんの仲間同士助け合う泣ける話がたくさんある。

――ここでJohnny(横浜銀蝿40‌thリードギター)登場。

左から、翔さん、横山剣さん、Johnnyさん (撮影/写真部・高橋奈緒)
左から、翔さん、横山剣さん、Johnnyさん (撮影/写真部・高橋奈緒)

翔:第三京浜で100キロ出しちゃうようなチューニングのシャコタン車に乗って、ナンパしてホテルに向かう途中の坂道で、オイル漏れして車が動かなくなったのよ。そのときJohnnyに電話して助けてくれって。Johnnyは来て、助けてくれたよ。

剣:いい話ですよね。喧嘩のときに相手が大人数なのに助太刀に行くとか、仲間のために自分を捨てて動けるっていう関係、今では少なくなってしまいましたからね。痺れます。そうした仲間同士の絆が楽曲からも感じられます。

J:バンド仲間といると無敵な感じがしたからね(笑)。

翔:俺も剣ちゃんに“カッコいい男”を感じるよ。いい曲作るくせに笑いの切り口があるところね。人間性に幅があって魅力的だね。不良だってそうだろ? ツッパってて怖いのにおもしろいところがある。くだらないことばかりしているのに、一人の女を一途に愛したり、自分の好きな車に年をとっても乗り続けるとかね。

剣:そう、そう。そういうのがカッコいいって思いますね。

翔:俺ら銀蝿の4人ってすごく仲がいいんだよ。最初の女に一途じゃないけど、俺、いいバンドって仲がいいと思う。よく音楽性の違いで解散しますってバンドがあるけど、きっと嘘だよね。絶対に誰かが嫌いだからやめるってなってるんだと思うんだよ。

剣:そうですよね。偽装解散疑惑ね(笑)。喧嘩できるような仲じゃないと、バンドはできないですよね。そういえばデビュー前に地獄の猛特訓をしたって聞きました。うさぎ跳びまでしてたって本当ですか?

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