──撮影現場はどんな雰囲気でしたか?

岡田:怒号が飛び交う昔ながらの現場です。山田くんが経験してきた現場とは違ったと思います。

山田:今の若い子が飛び込んだら心が折れるかもしれないです。ほんとに負けず嫌いで、ほんとにやる気があるやつしか生きていけない世界でした。

──新選組の結束は、お二人にとって「グループの絆」とリンクする?

岡田:掟(おきて)を破ったら腹を切るみたいな新選組の厳しすぎるやり方をグループに持ち込んだら、崩壊しますよね。

山田:間違いなくそうですね(笑)。

岡田:新選組は、強くて異質な集団。6年しか存続できなかったけど、だからこそ美しく力強かった。僕らV6は、強い光を求めるというよりも、長く一緒にやっていきたいと思い合う優しい人たちが集まってますからね。Hey! Say! JUMPって今何年目?

山田:来年15周年です。

岡田:これから、Hey! Say! JUMP、King & Prince、SixTONES、Snow Manは面白いと思います。国民的アイドルとしての座を奪い合うわけなので。僕らは「誰がとるかなー」って見て楽しんでいます(笑)。

山田:出走馬っす、俺ら(笑)。

岡田:そうそう。その4グループはちゃんと状況をわかっていて、どういうグループにしていくのかすごい話し合っていると思います。しんどいけど、クリエーティブに向き合えれば楽しいはず。JUMPは?

山田:僕らは、最近やっと一人ひとりが活躍できる場所を見つけ始めたんです。でも、そこから何かJUMPに還元できるものを持って帰ってくるっていうのがルールだと思っていて。たとえば、僕が「燃えよ剣」に出て、「沖田総司役の山田涼介はHey! Say! JUMPっていうグループらしいよ」ってなればグループへの還元になる。「国民的」の空席に座るには、そのJUMPのルールを各々の力でどれだけ守っていけるかが勝負だと思っています。

(構成/本誌・大谷百合絵)

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週刊朝日  2021年10月8日号

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