藤田「(大村が)息子の方をどセンターでやったら、もうゆたぽんのお父さんだから(笑)」(撮影/中西正男)
藤田「(大村が)息子の方をどセンターでやったら、もうゆたぽんのお父さんだから(笑)」(撮影/中西正男)

期せずして、売り出し中の若手がいる芸能プロダクションの社長みたいな気持ちを味わいました(笑)。もう、そういう流れも全て含めて、それすらも楽しもうというスタンスにはなっていますね。

藤田:こうやって、相方が親子で出てるじゃないですか。僕としてはね、すごく助かるという感覚になってるんですよ。

僕らは二人でのテレビ出演はほとんどないので、地方営業とか舞台でもたくさんテレビに出ている人気者が先に出てたりすると「今からオレらが出ても、誰も知らないんだろうな……」なんてこと思ったりもするんですよ。正直な話。

でも、そういう人気者と一緒にゴールデンに出ている人間がすぐ横にいる。そうなると、オレとしてはすごく心が落ち着くというか。これもコロナ禍での思わぬ余波でした(笑)。

大村:本当にありがたい話ですし、これが今の時代なんでしょうね。ほほえましいものが見たい。そう思われる方が多いというか。

これはね、すごく言い方が難しい部分でもありますけど、僕としてはコンビでガンガン笑いをやっていきたい。その思いが基本です。ただ、今の時代のニーズとして親子が力を合わせて何かをやっているということが見たい流れがあるのも分かります。

なので、それをご所望いただいたら、全力でその“スイッチ”を入れてやらせてもらうんですけど、これを“どセンター”でやるということはないですし、これを全力でできているのは逆に言うと、どセンターでやっているものがあるからだろうなと。言わずもがな、それが漫才になるんですけどね。その再確認をさせてもらうことにもなっています。

藤田:息子との方をどセンターでやってたら、それはもう、ゆたぽんのお父さんだからな(笑)。

でもね、別の“チャンネル”があってもいいと思うんです。テレビに出るのは、いろいろな出方がありますから。ただ、あくまでも、どセンターは漫才。そこの軸があれば、どんなチャンネルが増えてもいいとは思っています。

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「子どもをダシにして…」みたいな声もある