
翁田は大卒だが、即戦力というより2、3年後に大化けが期待できる投手だという。
「巨人は即戦力の先発を指名すると思っていたので、翁田の1位指名には驚きました」(同前)
巨人が近年ドラフト1位で指名した投手は目立った成績を残せていない。15年に指名された桜井俊貴は19年に8勝をマークしたが、その後は伸び悩んで1軍に定着できず。17年の鍬原拓也は通算2勝。サイドスローに投球フォームを改造し、再びスリークォーターに戻すなど試行錯誤を繰り返した。度重なる故障で育成契約も経験。今年8月30日に支配下登録に復帰した。18年のドラ1左腕・高橋優貴は今季リーグトップの11勝と大ブレークしたが、19年の堀田賢慎は昨年4月3日に右肘のトミー・ジョン手術を受け、高卒1年目のオフに育成契約を結んだ。
昨年の平内龍太は「菅野2世」と形容されて即戦力として期待されたが、1年目の今季は制球難で1軍に定着できず、3試合登板で0勝1敗、防御率14.40。ファーム暮らしが続いている。
周囲から見れば、サプライズ指名に見えるドラ1右腕・翁田はプロの世界で大ブレークできるか。(竹下洋介)