佐々木が高校3年夏の岩手大会決勝で登板回避した時には大きな議論となり、更に昨年一軍に帯同しながらもなかなか実戦登板しない首脳陣の方針に過保護ではないかという意見も多かったが、10月14日のオリックスとの天王山でのピッチングを見て、その方針は間違っていなかったと感じたファンも多かったはずだ。前述したように体力面や成長時期には個人差があり、誰でも慎重に起用すれば良いというものではないが、長く活躍するためにどうすべきかということに目が向き始めたのは野球界全体でもプラスではないだろうか。より長い期間、高いパフォーマンスを発揮する選手が更に増えることを望みたい。(文・西尾典文)

●プロフィール
西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員

著者プロフィールを見る
西尾典文

西尾典文

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

西尾典文の記事一覧はこちら
暮らしとモノ班 for promotion
なかなか始められない”英語”学習。まずは形から入るのもアリ!?