セ・リーグでも、優勝を争う大事な直接対決となった、8日から10日のヤクルト阪神3連戦で、8日の初戦にヤクルト・奥川恭伸が先発した。しっかりと育成の軌道に乗って成長すれば、高卒選手でも1、2年でチームの中心になるということ。ドラフト指名された高卒選手も大きな希望を持てるし、目標になると思う。

 新しい選手が出てくる一方で、退団する選手もいる。西武の松坂大輔の引退試合が19日に決まった。西武球団の配慮で、背番号を変更して18をつけることも決まった。私が1998年のドラフト会議で西武監督としてクジを引いた選手。高卒1年目で最多勝。こんな選手はもう出てこないかもしれない。私も複雑な思いを持って引退試合を見るだろう。

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝

週刊朝日  2021年10月29日号

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東尾修

東尾修

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝。

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