林:ファンの人に怒られちゃいましたけど(笑)。イメージは、どういうところから出てくるんですか。

きゃりー:もともとディズニーランドがすごく好きで、特別な思い入れがあるんです。私、母親がしつけに厳しくて、高校生まで門限も早かったし、お小遣いも周りの友達より少なくて、いろいろ不満があったんです。でも、ディズニーランドに行く日だけは、門限もなければお小遣いも1万5千円ぐらいもらえたんです。

林:ワォ! 1万5千円もくれたんだ(笑)。

きゃりー:ほんとに夢の一日で、それまで我慢してきた分、ほんとに楽しめたんですよ。なので、「特別な一日」を目標に、ライブを構成していきたいなって。

林:ところで、きゃりーさんは「クールジャパン」の代表として欧米やアジア圏を席巻してきたけど、この何年間かは海外のコンサートに行けなかったんですか。

きゃりー:行けませんでした。去年、メキシコやアメリカでのフェス出演も決定していましたが、やっぱり行けなくて、海外とのかかわりがなくなっちゃってます。

林:熱狂の仕方って、国によって違います?

きゃりー:けっこう違います。ヨーロッパは圧倒的にコスプレの人が多くて、私が日本でテレビCMしてるプッチンプリンのプリンを頭につけて会場に来てくれたり。

林:へぇ~、カワイイ。

きゃりー:アメリカはパンク野郎みたいな、男性でもけっこうメタルな人たちが来たりするんです。中国でライブしたときはびっくりしました。「きゃりーで~す!」と登場したとき、みんなじーっと座ってるんですよ。「あれ? 盛り上がらないな」と思ったら、中国ではライブ中でも、立ち上がると暴動だと思われて、公安に退場させられちゃうらしいんです。

林:まあ、ほんとに! 海外ツアーのときはお買い物なんかもしちゃったり?

きゃりー:お買い物、行きました。でも、アメリカの古着屋さんに行って、これすてきだなと思っても、全体的にビッグサイズで、お直ししなきゃいけないものばかりで、意外と買うものがないんです。なので、結局日本の古着屋さんで買うのがいちばんいいなって。

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