瀬戸内:私はあなたが悪かったとは思ってないの。世の中がね、あなたの悪口ばかり言ってたでしょ。あのころから味方でしたよ。私なんかじゃ何をするのか予測がつかない天才的なところが好きなの。今流行の「倍返し」ってやればいいじゃない。
堀江:僕自身のことはもう本当にどうでもいいんです。ただ、おかしいことはおかしいと言い続けますよ。捜査機関って維持するためにはやっぱり捜査をしなくちゃいけない。組織を維持するために、昔は犯罪にならなかったことを犯罪にするのはエゴでしかない。
瀬戸内:なんだか怖いわねえ。私は「徳島ラジオ商殺し」の冨士茂子さんの冤罪事件に関わって20年以上も彼女の闘いを応援したので、裁判の怖さといい加減さを知ってます。それに「幸徳秋水事件」も書いたので、牢屋の中のこともよく研究してます。まだ入ったことないけど。
堀江:確かに、いい加減ですね。
瀬戸内:私はもういろんな冤罪を見てきたからわかるの。だから、あなたの件も一種の冤罪なんじゃないかって。何かに嫌われたのね、あなたは。
堀江:フジテレビですよ。
瀬戸内:目障りだったのね。自分たちの予測できない人間が出てきて、どんどんお金を儲けてね。そういうことが起こると凡人は困るのよ。みんな迷惑するの。それでやっつけろってなった。まあ、世の中を変える人は、世の中から嫌われるものよ。あなたは政治にはもう興味ないの?
堀江:ん~微妙ですね。
瀬戸内:政治だけはやめときなさい!
堀江:(笑)
※週刊朝日 2013年10月18日号より再掲