連携を確認した幹部会談では何が話し合われたのか。
「私たちからは、決められた定例日に憲法審査会の開催を求めましょうと提案しました。(憲法審査会は)参院は水曜、衆院は木曜と決められているのだから、その日は審査会を開かなければいけない。立憲、共産ら野党議員のほとんどが欠席するために、審査会自体が開けないことが多いことは問題です。審査会に出てこない人たちは放っておいて、きちんと開いたらいいんです」
その他、維新からは国会議員の歳費の2割カットの継続を共同提案しようと呼びかけた。国民民主側からは上昇を続けるガソリン価格を下げるための方策について提案があったという。
「もっと国会に緊張感を持たせないといけない。自民党は野党の頭をなでなでして、機嫌を取ることで国会を乗り切っているのが実態です。たとえば、立憲のやることといえばスキャンダルの追及か揚げ足取りばかりでしょう。そんな国会では何の生産性もない」
他の党との連携はどうか。2017年の衆院選では、東京都の小池百合子知事が率いる「希望の党」と選挙協力し、維新は東京都の選挙区では1人も候補者を立てなかった。衆院選挙前、都民ファーストの会が母体の国政新党「ファーストの会」は候補者を擁立する動きをみせたが、結局は断念した。「維新は党勢拡大のために、東の“顔”として小池都知事を担ぎたいと考えている」(永田町関係者)との声もある。再び小池氏と接近することはあるのか。
「今のところ、小池さんとの連携などは考えていません。というのも、東京維新の会の幹部に聞いたら、『次の都議選は絶対に頑張る』ということですから。次の都議選では維新と都民ファのガチンコ対決も起こるでしょう。逆に、私たちは東京都知事の座を維新でお預かりしたい。東京と大阪、東西の知事を維新でお預かりできたら、思い切ったことができる。大阪では維新の政治とはどういうものかを実際に見ていただいて、有権者に応援してもらえた。それを東京でもできたら、一気に全国に広げていけると思う。東京は予算規模も大きいだけに、改革できるところは多いはずです」