松井一郎代表(左)と大阪府の吉村洋文知事。次の代表選へ出馬するかが注目されている(C)朝日新聞社
松井一郎代表(左)と大阪府の吉村洋文知事。次の代表選へ出馬するかが注目されている(C)朝日新聞社

 維新は、次の代表が誰になるかにも注目が集まっている。松井一郎代表は来年1月の任期満了で退任する意向を示している。維新人気の追い風となっている大阪府の吉村洋文知事(日本維新の会副代表)も代表選には「100%出ない」と発言している。党代表選を行うか否かは、27日に開かれる臨時党大会で決定するが、もし代表選が見送りとなれば松井氏が続投することになる。ただ、党の創始者である橋下徹氏は出演した報道番組で、「代表選をやらないで『松井さんに頼む』となったら、維新も知れてますよ」と実施を促すような発言をした。代表選のゆくえはどうなりそうか。

「選挙権を持っているのは特別党員と言われる国会議員と地方議員。そのうち3分の2が大阪の議員です。松井代表は『民主主義やからみんなに任せる。結果に従うけど、代表選挙が行われる場合は出馬せえへん』と言っている。ほんまは吉村が一番ええんやけど、知事としてこれから、コロナ対策も万博もやっていかないといけない。ちょっとしんどいやろね。なので、代表選をしないという選択肢はまだ残っています。橋下さんは、オープンな場で国民のみなさんに見ていただくことが必要だと言い続けてきた。今回はルール通りにフェアに行います。橋下さん一人が代表選をやるとかやらないとか決められるなら、そのほうが独裁になってしまうからね」

 もし松井代表も吉村知事も出馬しないなら、馬場氏が出馬する可能性もあるのではないか。

「私は野球で言えば8番打者、キャッチャータイプやから。4番、ピッチャーになったらあかんでしょうと言い続けている。代表選をやるか否かということに、影響を与えてはいけないからです。もし代表選が行われると決まれば、その時点で(私が)出るかどうか考えるでしょうね。まあ、それはわかりませんな」

 党勢拡大を続ける維新には課題もある。これまで所属議員が処分される不祥事が多く報道されてきた。7月には、大阪維新の会が公認した大阪府池田市の前市長が、市役所へのサウナ持ち込み問題などで辞任。8月には、当時党副代表だった元大阪府議が、違法献金を受け取っていたとして辞任し、除名処分となった。今回の衆院選後も、兵庫5区から出馬し、比例で復活当選した赤木正幸氏の運動員(70)とその孫娘(22)が、公職選挙法違反で逮捕された。運動員の祖父からビラ配りなどの見返りとして、孫娘が日当1万3000円を受け取る約束をした疑いだ。2人は共謀し、知人ら6人に対しても、日当1万3000円を支払う約束をした疑いがあるとも報じられた。幹事長としては馬場氏はどう受け止めているのか。

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松井代表は「ファーストクラスに乗ったら辞めてもらう」