大谷翔平(gettyimages)
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 大リーグのアメリカン・リーグ最優秀選手(MVP)が米国時間11月18日(日本時間19日)に発表され、エンゼルス・大谷翔平(27)が満票で選出された。日本人選手の受賞は2001年のイチロー(現マリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクター、48)以来20年ぶり史上2人目。満票での受賞はア・リーグでは14年のマイク・トラウト(エンゼルス、30)以来の快挙となった。

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 MVPはレギュラーシーズンの成績が対象。全米野球記者協会会員の30人が投票してプレーオフ前に締め切られた。受賞した大谷はMLBネットワークの番組内で、こう喜びを口にした。

「もちろん、(MVPは)とりたいと思っていました。すごくうれしいです。支えてくれた皆さんに感謝します。今年はたくさんの試合に出られたことが一番かと思います」

 米国在住のフリーライターは次のように話す。

「ウラジミール・ゲレロ(ブルージェイズ)もすごかったんだ。打率3割1分1厘、48本塁打、111打点で本塁打王に輝き、他の年だったら間違いなくMVPだった。ただ、今年は相手が悪すぎた。大谷が野球界の常識をひっくり返す革命を起こしたからね」

 投手で9勝2敗、防御率3.18、156奪三振。打者としては打率2割5分7厘、46本塁打、100打点、26盗塁と圧巻の数字が並ぶ。

 日本人初の本塁打王獲得はならなかった。だが、大リーグ史上6人目の「45本塁打&25盗塁」を記録。投打5部門(投球回、奪三振、安打、得点、打点)で100を記録する大リーグ史上初の「クインティプル100」を達成した。

 シーズンが終わっても「受賞ラッシュ」で話題を独占する。チームメートの投票で選出される今季のチームMVPと最優秀投手を受賞すると、大リーグ選手会主催のプレーヤーズ・チョイス賞で年間最優秀選手とア・リーグ最優秀野手、米スポーツ専門メディアの「スポーティング・ニューズ」が選ぶ年間最優秀選手にも選ばれた。

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