東京都議会議長に辞職願を手渡す木下都議
東京都議会議長に辞職願を手渡す木下都議

 木下氏の選挙区である板橋区選出の宮瀬英治都議(立憲民主党)は会見についてこう語った。

「辞めてくれて、正直ホッとしました。無免許運転事故が起きたのは7月ですから、もっと早く決断して頂きたかった。その間、都議会もずいぶん時間を使いましたし、議会局にも5000件近くのクレームが殺到しました。何より、板橋区議会が全会一致で”非難決議”をするなど、板橋区民のみなさんが早く辞めてほしいと言っていた」

 会見では、木下氏の“うそ”も露呈した。7月2日に事故を起こした際、支援した板橋区議に対して「今回の事故で免許が停止になった」と説明していたことの真偽を問われると、虚偽だったことを認めた。

「そのことについては区議の方を含めまして選対の方に申し訳ない説明になってしまった。その点についてはうそになっていたと思います。そのことも含めまして本当に申し訳なかった。私の至らぬところ。そのときは混乱していたとしか言いようがなく申し訳ありません」

 事情を知る議員はこう話す。

「(ウソを認めたのは)もう逃げれないと思ったんじゃないですか。相手がいて、そうだと言っている以上、否定できないですからね。一番の被害者は都民であり、区民であり、それを応援していた区議ですよ。都民ファーストだって、被害者みたいに『知らなかった』では済まされないと思います」

 木下氏は都民ファの創設者である小池氏を「政治の師」とあおぐ。会見当日も、午後2時から知事室で小池氏と面会している。

「(会っていた時間は)20分くらいだったんじゃないか。本当にご体調が回復に至ったばかりで、私のような者に時間を取っていただき、叱責も含めお叱りもしっかりとお受けさせて頂きましたけれども、親身になって考えてくださることは本当にありがたいと思いました」(木下氏)

 過度の疲労などで療養していた小池氏は21日、約4週間ぶりに登庁し公務に復帰した。木下氏については「彼女は今の状況を理解できない人ではない。出処進退を自ら決すると確信している」と語っていた。

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小池知事の責任を問う声も