RVパークとは、キャンピングカーの普及と、設備などの利用促進に向けて設立した団体の日本RV協会が「快適に安心して車中泊が出来る場所」と認めた車中泊施設のこと。キャンプブームなどもあり全国に広がっている。
RVパークに認定されている施設は、(1)4メートル×7メートル程度の駐車スペースがある(2)24時間利用できるトイレを設置(3)100ボルト電源が使用可能など、2021年12月3日現在全国に242施設ある。
RVパークは自分のサイトでバーベキューなど車外での調理が禁止のところもあるので事前にチェックしたい。
「最近は軽キャンパーの人も増えましたね。春から夏はワーケーションとして利用する人もいました。うちはWiFiもフリーで使えます」(青山さん)
RVパークは一人の料金ではなく、1台いくらなので、孫などを連れて数人で行くと割安になるし、キャンプ場のキャンピングカー用サイトより乗り入れがしやすいので、利用しやすいと先の渡部さんは言う。
都内から軽キャンパーで訪れていた本木肇さんは自身がキャンピングカーで楽しんでいる動画をアップし、その魅力を伝えている。
「何しろ維持費が安いのがいいですね。運転しやすいし、室内も見た目以上に広く感じ快適です」と満足げに話した。
キャンピングカー=キャンプが目的ではない人も多くなっていると渡部さんは言う。
「RVパーク伊香保温泉(群馬県渋川市)は伊草酒店の駐車場がRVパークになっているので、地酒や特産物が目の前で買える絶好の立地。RVパーク京都中央(京都市右京区)は京都市街地の真ん中にあるので、観光の拠点としてもいいですね」
寒くてもキャンピングカーなら安心だ。エンジンをかけなくても暖房を入れることができる。
「冬は空気が澄んで景色がより美しく感じられますね。温泉めぐりも楽しいし、魚介類もおいしい時期です。キャンピングカーをうまく利用すれば、季節を問わず、新しい楽しみ方が広がるのは間違いありません。キャンピングカーはリアルに現実を拡張してくれます」(渡部さん)
(本誌・鮎川哲也)
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※週刊朝日 2021年12月17日号