コンパクトな軽キャンパー (撮影/写真部・馬場岳人)
コンパクトな軽キャンパー (撮影/写真部・馬場岳人)

「キャンプをしたいが、家族がテントで寝るのを嫌がりつきあってくれないというなら、家族はキャンピングカーで、自分はテントでというハイブリッドも可能ですね」(同)

 さらに、キャンピングカーは積載量が多いので、調理器具や遊び道具など、一般的なキャンプでは持っていくのを諦めていたものも積んでいける。

「とくにこれからのシーズンは毛布や布団なども持参できるので、寒さを感じることなく快適に過ごせます」(同)

 キャンピングカーは普通のクルマとは違うので運転や設備の扱いが難しいのでは、という不安もあるだろう。

「ほとんどのキャンピングカーは普通免許で運転できます。軽キャンパーはもっと小さいので、より取り回しがしやすいでしょう」と渡部さんは説明した上で、シニアが利用する上での注意点も付け加えた。

 車両の重量が重いので加減速が鈍くなる。とくにブレーキは早めに。重心が高いのでカーブが苦手で急ハンドルをすると横転しかねない。普段のクルマとは違うということを念頭に、スケジュールに余裕を持って行動することが大切と強調する。

 また、レンタルした場合、ベッドが常設のものと展開式のものがある。軽キャンパーの場合は、ほとんどが展開式になっている。出発前にベッドなど居室部分の使い方をしっかり教えてもらい、できれば出発前に一度自分たちだけでやってみたほうがよい。

「操作方法などをわかった気になって、おろそかにすると、夜、目的地に着いて、さあ寝ようとしてうまくベッドが作れない、レンタル業者は閉店してつながらないというトラブルも起こりがちです。普通のクルマでないことをしっかり確認しておきましょう」(同)

 キャンプをする場所は、どんなところがいいのか。

「RVパークなら、駐車スペースは個別で確保されていますし、トイレ、電源などの設備も整っていますから、初心者でも安心して利用できますね」

 RVパーク中津川(神奈川県愛川町)の代表・青山泰誠さんはそう自信を持って話す。

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